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「この子、とってもいいなぁ!!」

「素晴らしい取り組み方をする子だ!是非この子を教えてみたい!」

 

このように、国立小学校の受験日当日、試験官の方々に思っていただけたらしめたものです。

その他大勢から抜け出し、国立小合格に1歩も2歩も近づいたと言っても過言ではないでしょう。

 

しかし、どんなに「この子が欲しい」と思っても、そのお子さまが、口頭試問で、一言も言葉を発してくれなかったら、「合格」にしてあげることはできません。

行動観察中に、おふざけをして、床に寝転がってしまっては、「合格」にしてあげることはできません。

 

極端な例だと思われるかもしれませんが、ペーパーや運動、製作をかなりのレベルまで仕上げてきている、昨今の“国立小受験事情”から鑑みると、「口頭試問」や「行動観察」こそが、“国立小学校合格の決め手”となることは間違いないでしょう。

 

また、国立小受験者の特徴の一つに、“ペーパー対策以外は行わない”という方が多いのも事実です。

 

私立小受験者が、2年ないし3年かけて受験に挑むのに対し、国立小受験者は、準備期間が1年に満たないことが多いからです。

 

受験準備期間が長いと、ペーパー以外のものに時間をかけることができますが、準備期間が短いと、ペーパーのみで手一杯となってしまいます。

 

ここまで読むと、もうおわかりになったのではないでしょうか。

 

そうです。

 

国立小学校合格の秘訣は、このような受験者の特徴を逆手にとった準備をすることです。

 

具体的には、他の国立小学校志願者よりも、「口頭試問」や「行動観察」に時間をかけることです。

家庭学習中心のスタイルであれば、なおのことです。

 

繰り返しになりますが、ペーパーの点数や、製作物の出来不出来は、選ぶ際の基準にはなるでしょうが、決定的な決め手とはなりにくいものです。

 

 

しかし、口頭試問や行動観察は、人の感情に訴えることができます。

 

人の目を見て、一生懸命話す姿は、試験官の胸をきっと打ちます。

楽しくお友達と交わり作業する様は、「この子なら大丈夫」と、試験官に安心感を与えます。

 

繰り返します。

 

点数は、合否の基準になるものです。

しかし、人は感情で動きます。

口頭試問や行動観察は、確実に人の感情を揺り動かします。

 

作り物ではない、皆さまのお子さまが本来持っている心からの笑顔、優しさ、他者を思う気持ちなどを、これからも引き出していきましょう。

 

そこに基準を置いて、口頭試問や行動観察に取り組むことが大切です。

 

心のこもらない、形だけの口頭試問での応答や、教わっただけの行動観察でのコミュニケーションなどは、現役の先生方にかかったら一発で見抜かれます。

 

夏が終わり秋になった今、この時期から、少しずつ「口頭試問」と「行動観察」にかける時間を増やしていきましょう。

 

感謝の意を込めまして  神山眞

 

 

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