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東京学芸大学附属世田谷小学校 頻出課題 三角パズル攻略法

 

国立小学校受験で出題されたペーパー課題を毎年分析していると、学校ごとに明確な特徴があることがわかります。

 

学校によっては、毎年必ず出る、「お決まりの課題」があることもあります。

出るとわかっている課題なら、当然、本番で正解にするのも容易な感じがします。

しかし、必ずしもそうはならないのが、小学校受験の難しいところです。

 

本日のテーマは、東京学芸大学附属世田谷小学校で毎年出題されている、図形構成課題、通称「三角パズル」です。

 

なぜ、毎年出ているのに、攻略しきれないのか?

そして、攻略するには、どのような学習方法が有効なのか?

この2点を中心にお話しさせていただきます。

 

 

-攻略しきれない一つ目の理由-

 

写真を見ても分かるように、ご自宅で行えばおそらく、15秒から20秒もかければ、ほとんどのお子さまが、難なく完成させるはずです。

 

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ちなみに…

「パズルの枚数は5枚。余らせても良い。見本の形はスタンダードな家が下を向いたもの。制限時間は25秒。」

 このような本番と同じ条件のものを、模擬試験で行っても、完成に至るのは10割ではなく7割の子たちです。

 

なぜでしょうか?

原因の一つ目は、「集団の中で行っている」です。

 

集団だと、

「”はじめ”の合図」に急がされ、「一斉に始める周囲」に焦らされ、「早々に完成させた子の存在」に更に焦る。

見本をしっかりと見ることもなく、1枚1枚確認せずに、1度にすべてのパズルをガサガサと動かす。

見本が頭に完全に入っていない状態のまま、いたずらに、ただひたすら、4枚のパズルをかき混ぜる…。

自分が何を完成させるべきかがわからなくなっている…。

そのような状態になってしまうことがあります。

 

例え集団でも、落ち着いて、全体像を把握し、1つ1つ順番に行えば、必ず時間内に完成するはずなので、非常にもったいないですね。

 

 

-攻略しきれない2つ目の理由-

 

2つ目の理由は、 「普段の学習方法」にあります。

 

三角パズルを購入し、見本帳通りに行う。

これが、一般的なやり方です。

これで、図形を構成する際の感覚、分割する際の感覚を磨くことができます。

 

しかし、東京学芸大学附属世田谷小学校を受験する方が、この一般的なやり方だけ行っていても、攻略の確立を10割にすることはできません。

 

一般的なやり方から、さらに突っ込んだ、東京学芸大学附属世田谷小学校に特化したやり方に進化すること攻略の鍵がありそうですね。

 

 

-完全攻略のための2つの鍵-

 

一つ目は、「集団で行う機会に慣れる」です。

模試や講習会を利用しましょう。

できるだけ本番に近い模試や講習会にするとよいでしょう。

 

2つ目は、 「三角パズルのやり方を東京学芸大学附属世田谷小学校のやり方に特化する」です。

具体的には、「4方向構成法」を用いるとよいでしょう。

 

三角パズル6

 

見本が同じ形、同じ模様であっても、

子どもにとって作りやすい向き(方向)があります。

子どもにとってイメージしやすい向き(方向)があります。

 

しかし、本番は必ずしもその通りには出ません。

 

だからこそ、「4方向構成法」を用いるのです。

 

どのような見本であっても、すべての方向を想定して練習をしておくのです。

 

ただし、練習の際に、意識するべきことは、「形を同じにすること」だけではありません。

「色」と「あまり」を意識することを、どうか忘れずにいてください。

形が同じだけれども、パズルの置いてある場所と色が一致していないことがよくあります。

 

元来が、そんなに難しい課題ではありません。

なので、落とすことなく確実に得点する必要があります。

 

今年も間違いなく出る課題の「三角パズル」は、「模試と講習会で集団に慣れる」と「4方向構成法」で、百点満点を目指しましょう。

 

 

 

 

雨の音を聞きながら書いています。雨の音が好きというお子さまは多いです。それって素敵だなと思います。     神山眞

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