褒める教育を、
否定する人たちがいます。
その人たちは、
今の子たちは、褒められることに
慣れすぎていると言います。
だから、
逆境になるともろい
とか、
失敗することを恐れてしまう
と言います。
しかし、
本当に今の子たちは、
褒められることに慣れているのでしょうか?
保護者の方々と向き合い、話し合っていると、
褒めるという行為を
十分に行えている方々は、
そんなにいないことがわかります。
褒めるよりも先に、
どうしても上手くいかなかったことに
目が行ってしまうからです。
どうしてできなかったの?
どうして大きな声で言えなかったの?
どうして先生の話をちゃんと聞いてなかったの?
どうして?
で心の中がいっぱいになると、
褒めるという、
心の余裕(=スペース)はなくなってしまうようです。
偉そうなことを言っている私自身が、
まさしくそんなジレンマに悩まされています。
自分の奥様をほめたのはいつ?
自分の子どもをほめたのはいつ?
指導させていただいている
お子さまの目をしっかりと見て、
良いところを認めて、
言葉にして伝えたのはいつ?
関係が近ければ近いほど、
言わなくたってわかるよ
それが家族ってもの
なんて思いがちになってしまうことがあります。
だったら、失敗や間違いだって、
言わなくたってわかるさ
だって家族なんだから
で済ませばいいですね。
なのに、失敗や間違いとなると、
話は別になってしまいます。
どうして?
いつになったら?
何回言えば?
などの言葉で、漏らすことなく追求してしまいがちです。
教育評論家も周囲の方がたも、
実にたくさんのアドバイスをくれます。
その中に、
褒めることの是非を問うこともあろうかと思います。
しかし、
私たちは、親です。
子どもと最前線で向かい合っています。
なので、
アドバイスはアドバイスとして、
意見は意見として、
まずは素直に聞きましょう。
そのあとに、
振り返りの時を持つことを
お勧めします。
奥様に、
旦那様に、
面と向かって褒めたのっていつだろう?
感謝の言葉を伝えたのっていつだろう?
子どもの目を見て、
そこがあなたの素敵なところだよ
と伝えたのはいつだろう?
褒める教育の是非を論ずる前に、
そもそも、
褒めているかな?
って考えることも大切ですね
感謝の意を込めまして 神山眞