電車の中では、なぜ、大きな声を出したり走り回ったりしてはいけないの?
自己抑制力を身につける PART1
皆さまのお子さまは…
□椅子に座って、静かに10分間、姿勢を整えて絵本を読んだり、折り紙をおったりすることができますか?
□公共の施設や機関などの、“静かにしなければならない時や場所”において、静かにすることができますか?
□電車が混んでいてもぐずったりしないで、我慢ができますか?
□お母さまやお父さまが、用事を済ませている間、わがままを言わないで、待つことができますか?
□相手の話が終わるまで、遮らないで聞き続けることができますか?
これらを総じて“自己抑制力”と呼びます。
皆さまのお子さまには、“自己抑制力”は、備わっていますか?
近年の国立小受験時における「自己抑制力」が、必要とされた象徴的場面が、以下の3つです。
□東京学芸大学附属大泉小学校での受験当日の受付時。
□お茶の水女子大学附属小学校での、検定中の待ち時間、お手洗いの様子。
□東京学芸大学附属小金井小学校、筑波大学附属小学校における、運動課題中の待機時。
国立小学校受験で、“自己抑制力”が、必要とされていることがご理解いただけたでしょうか?
それでは、お子さまに、“自己抑制力”を身に付けさせるには、どんなことが有効だと思いますか?
ちょっと考えてみてください。
どうですか?
思いつきましたか?
もう少し考えてみましょう。
「マナーを教える」
確かに必要です。
「我慢する機会をあえて与える」
これも大切ですね。
しかし…
私が考える
1番大切なことは
「思い切り、欲望や願望を発散させる!!」
です。
休みの日に、子どもと一緒に、
野山を走り回り、思い切り大きな声を出し、
だれかれ憚ることなく、大きな口を開けて笑い合う
これをやって、はじめて、
電車や図書館、病院で、
「静かにするお約束だよ。だって、ここは、この前行った“お山”じゃないもんね!」
と言えます。
言われた方も、至極、納得です。
「確かに、山じゃないもんな…場所が違うよね!」となるはずです。
あくまでも、経験則からではありますが、
「ダメなものはだめ!」ばかりだと、
本当の“自己抑制力”が、身につかないみたいです。
欲望、願望を発散させることなく、
ブレーキばかり掛けることばかり教え込むと、
「怖いから言うことを聞く」
「お母さん(お父さん)の期待に応えることのためにいうことを聞く」
といった、“ブレーキオンリーの自己抑制力”が身につくようです。
アクセルをふかし、ブレーキもかけられる
そんなバランスの良い、“自己抑制力”を、
子どもには、身につけてもらいたいものですね!!
幼稚園や、保育園が終わった後に、園庭で遊ぶ
これって、とても大切なことかもしれません。
幼稚園や、保育園の帰り道に、寄り道をして、公園で遊んで帰る
これも、何だか大切そうですね。
今日の結論
「静かにする習慣を身につけさせたければ、
思い切り発散できる場所を提供する」
本日は、「自己抑制力を身につける PART1」をお送りしました。
いかがでしたか?
皆さまはどのようにお考えでしょうか?
3連休最終日
今日も晴れています。
素敵な休日をお過ごしください!
神山眞