本日は、筑波小の行動観察についてです。
二つの質問をいただきましたので、みんなでシェアしたいと思います。
<質問1>筑波小の行動観察ではどのようなことが行われていますか?
<答>「高さ比べ」と「グループじゃんけん」です
一つ目=「高さ比べ」
紙コップを使った高さ比べ、パターンブロックを使った高さ比べ
使うものは違えど、できるだけ高く積み上げていきます。
5人一組で行われます。
二つ目=「グループじゃんけん」
5人一組、じゃんけんで出すものを相談して決めます。
先生との対戦です。
・チーム全員の出したものがそろっていないと負け
・先生に勝ったら、前出の「高さ比べ」にとりかかれる
そのような「お約束」のもと行われます。
<質問2>どのようなお子さまが合格していますか?
<答>「コミュニケーション能力」と「目的意識の有無」を兼ね備えたお子さまだと思います。
二つを同時に説明すると、相当長くなります。
なので、今回は、「高さ比べ」の「コミュニケーション能力」を例に挙げて説明します。
5人一組のグループ活動。
おそらくここに評価のポイントがあります。
チーム全体が、「うまくいっている」か「否」かが合否の分かれ目なのです。
うまくいっていないチームは、チーム全体が沈黙しています。
或いは、会話をしていてもちぐはぐな印象を周囲に与えます。
どうして沈黙してしまうのか?
どうしてちぐはぐな会話になってしまうのか?
皆さんはどう思われますか?
皆さんだったらどのようなアドバイスをしますか?
私の経験則からはっきりと断言できることがあります。
うまくいっているチームは、例外なく、「声掛け」と「同意」のバランスが取れています。
「声掛け」には二つの種類があります。
「同意しやすい声掛け」と「同意しづらい声掛け」です。
「ぼくがテープ貼る」(断定型)
「ぼくがテープ貼るね。いい?」(促し型)
どちらも、「テープを貼る」という行為自体に何ら変わりはありません。
しかし、「会話」を繋げるという意味合いからすると、後者の方が圧倒的に会話を繋げやすいのです。
「いい?」の一言を添えるだけで、「いいよ」が圧倒的に言いやすくなるからです。
「いい?」は「同意」の言葉が自然についてくる「魔法の言葉」なのです。
このように、ちょっとした会話のコツが、チーム全体の雰囲気を決定します。
これ、大袈裟に聞こえるかもしれません。
ですが、現場で携わっている限りにおいては、「間違いのない真実」だと自信を持って言えます。
さぁ、今日から、「同意しやすい声掛け」を心がけてみませんか?
途切れる会話から、「繋がる会話にする声掛け」を心がけてみませんか?
前者は、「いい?」だし、
後者は、「どう思う?」だったりします。
そんなに難しいことではないのですね!!
それでは、皆さまにとって、実りある素晴らしい週末でありますように!!