【寄り添う】
自らが悲しみを抱えても、
耐えることはできます。
しかし、近しい人が悲しみを抱えているのを見るのはつらいものです。
家族の誰かが悲しみを抱えたとき
守ってあげるために行動をおこしたことがあります。
慰めの言葉をかけたこともあります。
どちらもそれなりの効力は発揮しますが、やはり“それなり”であり、
悲しみの全てを癒すことはできませんでした。
悲しみは、たとえ、その瞬間、取り去ったかのように見えても、
やがて、思い出したかのように、
繰り返し繰り返し、その人のもとを訪れるます。
だから、何もできないのですが、
気持ちだけは、いつもいつも寄り添うようにしています。
子どもたちも、毎日同じ精神状態ではありません。
訳もなく感情が乱れる日もあります。
目覚めた瞬間に、理由なき悲しみに襲われることもあります。
それとは逆に、根拠のない自信に満ち満ちている時もあります。
はちきれんばかりの自然な笑顔の時もあります。
楽しい瞬間も
嬉しい瞬間も
悲しい時も
つらい時も
憂鬱な時も
迷っている時も
一人ぼっちの時も
いつも皆さまのお子さまに、気持ちだけは寄り添っていたいなと思います。
何もできませんが、それだけは、いつもいつも忘れないで授業をおこなわなければいけませんね。
感謝の意を込めまして 神山眞