「手先指先の課題=製作課題」をやりたがらない
志望校の試験課題に、「製作課題」がある。
確実にある。
やらなきゃ
やらせなきゃ
なのに、子どもがやりたがらない、手をつけようともしない
そんな時、親としては困ってしまいます。
うちの子、試験が受けられるかなぁ…
やりたくないって言われても…どうしたらいいの?
実は、子どもは、やりたくないもの、苦手なものに対して、「不快な感情」を抱いています。
「不快」であるから、やりたがりません。
当たり前ですね。
だったら、「不快」を「快」の状態にしてしまいましょう。
どうしたらいいか?
3つの方法があります。
一つ目:「相互作用の力」を利用する
「到底無理だ!」
「できっこない!」
そのような状態の時に、「快」を感じる子はいないわけです。
出来そうもないレベルの時、子どもの内に備わっている防衛本能が、脳に「不快サイン」を送るからです。
ところが、時を経て、ある時、何だか出来そうなレベルに到達したとき、子どもの内に備わっている「好奇心スイッチ」がオンになり、脳に「快サイン」を送ります。
同じ課題であるにもかかわらず、「不快な時期」と「快な時期」があります。
だから、子どもに、その課題をやらせたいときは、「不快」が「快」に変わった瞬間を選べばよいのです。
ここで利用すべき「力」が、「相互作用の力」です。
実は、「手先指先の発達」は、「相互作用」から成り立っています。
「何か一つ」ができるようになると、「別の何か」もできるようになるのですね。
なので、今やりたくないものがあったら、敢えて無理強いさせず、何か他の好きな作業をさせてみましょう。
例えば、「ちぎる」のが、いやだったら、
1.塗る 2.折る 3.切る 4.貼る 5.結ぶ 6.こねる 7.通す 8.つまむ 9.ねじる 10.絞る
これらのうち、何か一つ二つを選び、「ちぎる」とは別の「手先指先の動き」をさせます。
とりあえず、「手先指先の動作」の機会を増やすのです。
ここ!!
とりあえず、別な何かをやる!!
ここ、すごく大事です!!
(ほとんどの方は、“「ちぎる」を上達させるには、「ちぎる」をやるより、他に方法は無し”と思い込んでしまっています)
気がつくと、「手先指先」は、徐々にスムーズに動くようになっていきます。
適度な刺激が、脳からの指令を、指に伝わりやすくし、「手先指先」を動かしている「筋」自体も発達させていくからです。
すると、
□「到底無理だ!」が、「なんかできるかも!?」に、
□「できっこない!」が、「やってみるか!」になります。
□「ちぎる?」→「やってみようか!!」→「なんだ!!できるじゃん!!」
「不快」が「快」に代わった瞬間です。
本日のまとめ
1.「やりたくない」は、「不快ゾーン」に迷い込んでいる状態
2.「やりたくないもの」を、無理にやらせるより、とりあえず、「別の何か」をやらせてみるのも一つの手
3.「相互作用の力」を利用すれば、「やりたくなかったもの」であっても、結果、発達を促すことができる!!
2つ目、3つ目の方法は、
7月発売予定の、神山の本を読んでください。
なんていうことはなく、また明日、紹介させていただきます。
しかし、明日は、「スランプです」の方々にも、ちょっとしたアドバイスを贈りたい…
悩むところです…