まず、はじめに、「発表する」
その次に、「発表する」
さらに、続けて、「発表する」
今日は、三軒茶屋で「図形」の授業でした。
ひしがたの「角」の「角度の違い」について、意見を出し合いました。
中学2年で習う、「鋭角」と「鈍角」についてですね。
<鋭角>
□「とんがっているから痛そう」
□「長い感じがする」
□「狭い」
□「チクチクしている」
<鈍角>
□「大きい感じがする」
□「短い感じがする」
□「広い」
□「チクチクしてない」
もっと、もっと、たくさんの意見が飛び交いました。
文字に置き換えてしまうと、何だか意味不明な感じもしますが、現場でリアルに意見を聞いていると、実に実に、よく、伝わってきます。
「なるほど!!」
「こういうことを言いたいんだな!!」
「すごい!!」
といった具合にです。
□「狭い⇔広い」といったお子さまは、完全に、角度のことがわかっています。
□「短い⇔長い」といったお子さまは、ひしがたを「十字」に見立てています。
いずれにしても、これだけ、たくさんの意見が出ると、聞いているだけでも、「鋭角」と「鈍角」の違いが理解できてしまいそうです。
そんなこんなで、今年の、私の授業は、思い切り「アウトプット」に振り切っています。
「アウトプット授業」です。
-「アウトプット型授業」で得られるメリットは次の「4つ」-
■1:「記憶=印象」に残すことができる
自分で話したこと、それに対する講師のリアクション、この相互作用こそが、事実を印象化し、記憶を定着させます。
■2:成長する
勇気を出して発言する。ここに、「成長の芽」が存在します。
■3:自分とは違う考え方に触れることができる
お友だちの意見を聞くことで、「知識」が増えます。「聞く姿勢」を養うことができます。
■4:表現の仕方が上手になる
繰り返し発言することで、無理なく「表現の仕方」をおぼえていくことができます
-「一方通行型授業」のデメリットは次の「4つ」-
■1:記憶を定着させるのが難しい
知識を教え込むだけで印象に残すことは難しい、と言えます。
■2:成長の機会を奪ってしまう
「受け身」になってしまうことで、「積極性」や「能動性」を発揮する機会を奪ってしまいます。何よりも「失敗する経験」や「間違える経験」を無くしてしまうということは、成長の機会を奪ってしまうのに等しいことと言えます。
■3:考え方の広がりが望めない
一方通行で得た知識は、どうしても広がりに欠けてしまいます。
■4:表現の仕方が、なかなか上手にならない
発言の機会が少ないので、上手になるきっかけがつかめません。
今日は、私の授業を例に挙げてみました。
しかし、これは、授業にだけ言えることではないのかもしれません。
ご家庭においても、「アウトプットの機会」を増やしてみましょう。
ここに、お子さまの「飛躍の鍵」や「成長の芽」が存在します。
そして、やり方については、どうか難しく考えすぎないでください
発話の機会をほんの少し増やしてみるだけでいいのです。
「すごい!!どうやってやったの!?」
その一言が、お子さまを大きく変えるはずです!!
4つのメリットの恩恵はやることでしか受けられません。
どうかお試しください。
感謝の意を込めまして 神山眞