遊びの中に学びあり
国立小学校を目指すのなら「オセロゲーム」をやりなさい!!
お子さまは思う存分遊んでいますか?
今も昔も、子どもにとって一番大切なこと。
それは、遊ぶことです。
間違いありません。
それでは、本題です。
【どんな遊びがいいですか?】
答は簡単です。
全てです。
全ての遊びの中に、学びがあります。
だからこそ、たくさん遊んでください。
「遊び」の中には、「学び」だけではなく、「チャレンジ精神を養う力」、「傷ついた心を修復する力」という素晴らしい力が含まれています。
子どもにだって、「ストレス」はあります。
ストレスというと、悪者みたいに思われることが多いです。
ですが、成長の為にストレスは必要不可欠です。
「ストレスを全て取り払ってしまう環境づくり」は、「成長する機会」を奪い取ってしまうことなのかもしれません。
ストレスに対して、立ち向かう、そんなチャレンジ精神が、子どもたちを成長へ導きます。
だからと言って、むやみにどんどんため込むものは危険です。
ストレスに立ち向かう力、ストレスがたまりそうなときに修復してくれる力、それらを「遊び」を通して養いましょう。
だから、たくさん遊んでください。
晴れていたら、外遊びを思い切りしましょう。
雨が降っていたら、お部屋の中でできる遊びをしましょう。
【一人遊びを遮らない】
「傷ついた心を修復する力」や「ストレスに打ち勝つ力」を養ううえで、実に有効な遊びがあります。
それは、「ひとり遊び」です。
積み木を使って、「ウー、ガシャン!!バシン!バシン!」とか言いながらひとり遊びをする男の子。
お人形やぬいぐるみに向かって、「さぁ、お食事の時間ですよ。残さず食べなさい!」と言いながらひとり遊びをする女の子。
或いは、夕暮れ時に、何もしないで、足を前に投げ出し、背中を丸め、5分も10分も、呆けているお子さま。
それらを見るにつけ、「あー、やっぱり、一人っ子だとこうなっちゃうのかなぁ…」と頭を悩ますお母さまやお父さまがいらっしゃいます。
大丈夫です。
心配いりません。
一人遊びの時に行っている遊びのことを、「見立てあそび」とも言います。(呆けている時も、空想の中や、無意識の世界の中で、何かを何かに見立てて遊んでいるのかもしれません)
実は、この時間こそが「修復の時間」なのです。
或いは、「充電の時間」とでも言えましょうか。
こんな時は、あまり声をかけないほうがいいでしょう。
「ひとりでぶつぶつ言って、どうしたの?」
「ぼーっとばかりしていないの。時間がもったいないでしょ!」(これよく言っちゃいます)
こんなふうには言わないで、見て見ぬふりして、「充電」を十分にさせてあげましょう。
「修復」が終わると、いつもの様子に戻って、「ねぇねぇ、お母さん」と来るはずです。
【本題です=学びに適している遊びとは?】
さて、話がだいぶ横道に逸れてしまいました。
戻します。
学びに適している遊び。
「国立受験」、「今の時期」、「室内遊び」の3つの条件を満たしているものを紹介させていただきます。
○積み木
どのような積み木であっても構いません。カプラでも立方体積み木でも、パターンブロックでも何でもいいです。 できれば、大きさや形、色々なものがあるといいですね。
○トランプ
「神経衰弱」、「7ならべ」、「ババぬき」などがお勧めです。
トランプの優れているところは、「ルールが存在し、且つ守るべきものである」ことがわかることです。
このあたりは、「行動観察」という課題で、非常によく見られる箇所でもあります。
また、「配る」という行為も積極的に行わせてあげてください。
「~ずつ」という言葉の理解が深まります。
つまり、「等分」の概念が身につくのです。
○パズル
これは、どんなパズルでも構いません。
簡単なものから、少し難しいものまでを基準に選んであげましょう。
仮面ライダーだって、プリキュアだっていいです。
それらピクチャーパズルは、比類なき優れた知育教材です。
最初は自由に行わせてあげてください。
しばらくしたら、「ある法則に則って行うと、スムーズにいく」という経験を、させてあげるのがコツです。
「大きいものから入れてみよう」とか、「端から入れてみよう」とか、「同じ色のものを集めてみよう」といった具合にです。
すると、「工夫すると」→「意外とうまくいくかも」、の思考回路が育ちます。
○オセロ
これは、「縦」、「横」、「斜め」のラインを見る癖が身につきます。
幼児期は、「斜めのライン」を意識するのが、非常に難しいです。
オセロを通して、「斜め」への意識を高めましょう。
以前、筑波小のペーパーでオセロの仕組みをなぞった図形課題が出題されました。
オセロを日常的に行っていた子と、やったことが全くない子では大きな差がでたのが印象的でした。
○すごろく
ペーパーにおいて「方眼上の位置」という、受験には欠かせぬ課題があります。
方眼の中の場所および位置を探す課題です。
「下から3番目の、右から2番目はどこ?」といったものです。
これと、「方眼上の移動」が、幼児期は、こんがらがってしまいます。
「上に3つ、右に4つ動いてください」といったものです。
「動く」とか、「行く」、「進む」、「戻る」という言葉がでてきたら、当然、今いる場所は、「1」と数えません。
しかし、上記二つがこんがらがってしまったお子さまはそれがわからなくなってしまいます。
そこで、「すごろく」です。
「すごろく」は、「今いる場所」を決して、「1」と数えません。
進むときも戻るときも決して数えません。
次の場所を「1」と数えます。
この感覚を養っておくと、前述の二つの意味の違いがはっきりとわかり、間違えることがなくなります。
以上、長々と紹介させていただきました。
色々と、理屈もこねてしまいましが、やはり遊びは楽しく行うことが大切です。
家族で、楽しく、真剣に、思い切り笑いながら行いましょう。
もっとたくさん遊ぶべきだったと後悔しています。
今から遅くない?
そうも思うのですが、遊んでいる場合か?
そう思い、遊ぶことにブレーキがかかってしまいます。
難しいですね 神山眞