昨日は、「クマ歩き」の講習会を行いました。
フォームのアドバイスを保護者の皆さまにしました。
帰り道、ふと思いました。
みんな、今日習ったことをどこで、練習するのだろう?
皆さん、クマ歩きは、どこで練習しているのですか?
公園でやったら、周りの人がびっくりするような感じがしますし…
お話の内容理解 スランプ解消法 その鍵は、問題集以外にあり!
-「問題集をひたすら解く」だけでは不十分-
「お話の内容理解」は、ペーパーのある国立小学校では、必ず出題されています。
筑波大学附属小学校のように、お話自体が長く、登場人物が多数といった「超難問」と呼ばれるものから、東京学芸大学附属世田谷小学校のように、登場人物の話から「マナー」に関する正解を導き出すといったものまで、そのスタイルは様々です。
いずれにしても、国立私立問わず出題頻度が、一番高い課題です。
そんな「話の内容理解」ですが、学習方法に関して、一つだけ断言できることがあります。
それは、「付け焼刃」では通用しないということです。
また、「話の内容理解」の問題集だけを、ひたすら解いていても、どうしても伸び悩む時期が来てしまうということです。
-なぜ一生懸命に聞くだけではだめなのか?-
幼児期には、いくら真剣に話を聞いていても、「聞き取れない」とか「理解できない」、「勘違いしてしまう」、そんな文章や単語、或いは言い回しがいくつもでてきます。
それらに関する解消方法の一つが、「短文づくり」や「お話づくり」です。
子どもにとっては、「言い慣れていない言葉=聞き取りにくい言葉」だし、「使いこなせない言葉=理解できない言葉」なのです。
皆さんも経験があるのではないですか?
英語のヒアリングを思い出してください。
いくら一生懸命聞いても、聞き取れない箇所、理解できない箇所ってありましたよね。
そのようなときは、無理してそれ以上聞かないで、英文を見たはずです。
そして、「なるほど、知らなかったな、こういう単語があるのだな」と知り、何度かその単語を口ずさむ。
すると、その直後にもう一度ヒアリングをすると、何度聞いても聞き取れなかった箇所が聞き取れたはずです。
しかも、かなりはっきりと聞き取れたはずです。
小学校受験のお話の内容理解はこれと同じです。
一生懸命に聞くだけではだめなのです。
-逆張りの発想-
発話の量を多くしてみましょう。
受験勉強をしていると聞くことばかりが多くなります。
ここ盲点です。落とし穴です。
明らかな「欠落」を作ってしまう学習方法です。
一日の学習が終わったときに、「あれ?今日私ばかりが口を開いていたな。子どもが言葉を発したシーンがあまり思い浮かばないぞ」という日が続いたら、黄色信号です。
スランプへの道を歩んでしまっています。
そうならないために、逆張りの発想をしましょう。
-発話をしよう-
聞き取る力をつけたかったら、意識して発話を必要とする学習を取り入れましょう。
そのことで、「言い慣れた言葉」、「使いこなすことのできる言葉」を増やしましょう。
普段のペーパー学習でも、答え合わせの際に、何枚かに一回でいいですから、「これどうやってやったの?」、「これどういう問題だったっけ?」と聞きましょう。
そして、今日から、「お話づくり」、「短文づくり」を行いましょう。
お勧めの教材は、以下の2つです。
・「こぐま会 ひとりでとっくんシリーズ 13 おはなしづくり」
・「こぐま会 昔話カード」
話す力が抜群につく教材です。
話す力が付く=聞く力が付くです。
-発話することで得られる利点は数知れない-
2つの教材のうち、「どちらか一つ選ぶとしたらどちらですか?」と聞かれたら、迷いに迷った挙句、「昔話カード」と答えるようにしています。
「昔話カード」は、たくさんの使い方があります。
しかし、お話の内容理解に生かすのならば、以下の行い方こそが唯一無二の方法となります。
「昔話カード」は、1つの物語が4枚の絵から構成されています。
その4枚をよく見て、物語の内容を要約する練習をしましょう。
これ、絶対行ってください。
効果は実証済みです。
物語を要約して話す練習を繰り返すと、当然のことながら、「言いなれた言葉」や「使いこなせる言葉」が増えていきます。
しかし、効果のほどはそれだけにとどまりません。
聞き取りの時に、頭の中で、話を整理しながら聞けるようになります。
「単なる丸暗記」から、「要約しながら聞く」への進化の一助となります。
「要約しながら聞く」ことができるレベルまで行ったら、小学校受験のお話の内容理解で満点を取ることが現実味を帯びてきます。
さあ、小学校受験成功の秘訣は、ノウハウを増やすことではありません。
実行することです。
早速行ってみてください。
そのクマ歩きなのですが、みんな、一生懸命に取り組んでくれました。感謝という言葉しか浮かびません。本当にありがとうございました。 神山眞