残り2か月半、あれもこれも追い求めない。
絞る。徹底的に絞る。
試験日当日必ず行われる行為に絞る
【絞る 其の壱:あいさつ】
-挨拶がきちんとできないことによるデメリット-
挨拶の行われない試験はありません。
挨拶が最後だけに行われる試験もありません。
挨拶は、よほどの事情がない限り“最初”に行われます。
「当たり前!!」
そうです。「当たり前」なのです。
その「当たり前」のことが、「当たり前」にできないと、試験官はがっかりしてしまいます。
「当たり前」のことだからこそ、まずは「当たり前」にこなします。
ここが肝心です。
どんなに発想が豊かでも、どんなに勇気や優しさを秘めていても、どんなに才能が溢れんばかりでも、「当たり前」のことができないと、それら諸々の素晴らしいパーソナリティーは見出してもらえません。
挨拶がきちんとできないことのデメリットは、あまりにも大きいと言わざるを得ません。
-その他大勢から抜き出るための最初のアプローチ-
今度は、素晴らしい挨拶ができた時に得られるメリットについて考えてみましょう。
国立小の受験者数は、皆さまおおよそご存知だと思います。
敢えてここで実数はあげませんが、“かなりの数”であること、“相当な数”であることは間違いありません。
学芸大附属小金井を例に挙げます。
午前8時を少し過ぎると、受け付けが開始されます。
校庭いっぱいに集まった子どもたちが、まるで吸い込まれていくかのように校舎の中に入っていきます。
1時間もたたないうちに、その大勢の子どもたちは、校舎の中から出てきて、帰途へと向かいます。
すると、それとほぼ同数の子どもたちが、入れ替わり校舎の中に入っていきます。
これを、夕刻まで繰り返します。
この大勢の子どもたちの中から選ばれた105名が入学者となることができます。
大勢の中に埋もれていては105名の中に入れません。
その他大勢側からは、合格者はほとんどでないはずです。
その他大勢から抜け出すための、大事なファーストコンタクト、それが“挨拶”です。
観てもらいましょう。
まずは、目をひきましょう。
対象者となりましょう。
ペーパーで、“おっ!!”と思わせることもできます。
運動で、“おおー!!”と思わせることも可能です。
でもそれは、観てもらっていることが前提です。
試験官の目をひくくらい素晴らしい挨拶をしましょう。
-素晴らしい挨拶をするために必要なもの-
素晴らしい挨拶をするために欠かせないもの、それは“自信”です。
自信がないと、視線が下がり、相手の顔を見なくなります。
自信がないと、手先(指先)が、落ち着きなく動いてしまいます。
そして、何よりも自信がないと、声が小さくなります。
挨拶や口頭試問に関する自信は、自らがつけるものではありません。
挨拶や口頭試問に関する自信は、第3者につけてもらうのが一番です。
“何だかわからないけど、今、褒められた!!”
“他の誰でもなく、自分が誉められた!!”
“しかもみんなの前で!!”
このような、何でもないことこそが“自信”につながります。
自信を持ったら、あとはなんてことありません。
ほんの微調整です。
頭の下げ方、視線の送り方、声の出し方、などの形を整えます。
これらは、“自信”の副産物のようなものです。
まずは、“自信”を、他者につけてもらうことから始めましょう。
他者に該当する人物は、皆さまです。
お父さま、お母さま、そして私たち講師です。
―こんなに大事なのに-
ここまで読んでいただいて、いかに挨拶が重要であるかがわかっていただけたかと思います。
こんなに、重要で大事なあいさつなのに、ほとんどの方々が一度も練習をせずに本番に挑みます。
残念なことではありますが、ここが肝心です。
“ほとんどの方が練習もせずに本番に挑む”というところです。
だったら、皆さまは練習をしてから本番に挑みましょう。
挨拶の練習をする⇒褒められる⇒自信につながる
これで、大勢の中から抜け出しましょう。
たかが挨拶の練習と思わないでください。
練習で得た自信は様々なことに波及します。
自信は、性急さを軽減し、落ち着きを生み出します。
その落ち着きが、さらに丁寧さを生み出します。
性急さがなくなることで、聞き取る力がアップします。
今日から、挨拶の練習を一日20秒でいいから行ってください。
その時に、必ず“誉める”をセットにして行ってください。
そこでつけた自信がお子さまをその他大勢から抜け出させます。
たった今、「ペーパーマラソン」と「10月のオールインワン講座」の集計が終わりました。
どちらも、ものすごいスピードで満席状態になってしまいました。
今回も、たくさんのキャンセル待ちの方がいます。
まずは、その方たちに、謝らなければなりません。
朝早くにご応募いただいたのに、本当にすみませんでした。
ご応募に対するお返事は、木曜日に一斉に行う予定です。
募集するたびに、キャンセル待ちの方を出してしまうことが、とてもとても申し訳ないです。
皆さまのお気持ちに少しでもこたえられるように、少し、11月の講座の在り方を変更し、一人でも多くのお子さまと共に学べるようにいたします。
頑張ります。
感謝の意を込めまして 神山眞