凄い!
凄すぎる!
今、「小学校 体育科授業 成功の極意」を読んでいます。
筑波大学附属小学校の木下光正先生が書いた本です。
何が凄いのか?
この本の中に、凄い個所は多数あれど、
敢えて、私は、今回、「声掛け」に注目してみました。
声掛けの箇所だけでも、「凄すぎる!明日からでも使わせていただこう!」
そう思わせる場面が満載です。
本日は、その中の一つ、《話は「目と耳で聞く」》を紹介します。
話は、目では聞けないでしょ?
目は見るでしょ!
と反論されてしまいそうです。
ところが、木下先生は、こんな具合に言っています。
「静かに!」こんな声が聞こえる授業が続くと、それまで話を聞けていた子も授業に集中できなくなります。
中略
「見る」ことは相手を理解しようとする基本です。ですから、最初の約束で、誰の話でも「目と耳で聞く」ことが大切なことを伝えます。しっかりと先生や仲間に目を向け話を聞いている子を「話の聞き方が上手」と何度かほめてあげましょう。
皆さまに三つの質問をします。
一つ目:話が聞ける子と、話が聞けない子、どちらが知識を吸収するでしょうか?
二つ目:話が聞ける子と、話が聞けない子、どちらが聞き間違いが少ないでしょうか?
三つ目:話が聞ける子を相手にするのと、話が聞けない子を相手にするのでは、どち話し手は、どちらが話をしやすいでしょうか?
答えは三つとも、「話が聞ける子」なのですね。
当たり前と言えば当たり前です。
話が聞けないことを称賛する人も、話が聞けないことを望む人もいないわけです。
対して、話が聞けることや、話が聞けるようになることは、百人が百人、称賛しますし、そのようになってほしいと望むわけです。
話が聞けるって、こんなに素晴らしいことなのですね。
なのに、
ところが、
驚くべきことに、
話の聞き方って、ほとんどの人が教わっていないのです。
教わっていない割には、できないと、「静かに!」と、目一杯怒られてしまいます。
木下先生は、「静かに!」を奨励していません。
「静かに!」と言う前に、「最初の約束をすべきだ」と、明確に言っています。
さらに、聞くことは、即ち見ること。
見ることは、即ち相手を理解することであるとも説いています。
聞くという行為は、相手を理解することであると言っているのですね。
きっと、木下先生が、生徒の話を「目と耳」で聞いているのでしょう。
つまり、木下先生は、相手(=生徒)を理解しようとする聞き方を行っているのでしょう。
相手を理解しようとする先生に教わりたいものですね。
国立小学校には、きっとこのような先生が多数いるのでしょう。
国立小学校の先生は、たくさんの本を世に出しています。
これからも、時間の許す限り紹介していきます。
さあ、引き続き、国立小学校を目指しましょう!
凄い先生との出会いをいつも胸に 神山眞