子育ては団体競技だから、いつもサインには気がつくようにする

 

子どもが、順調で、うまくいっていて、笑顔でいる。さらに、頑張っていて、言うことも聞き、準備すら素早く、お手伝いも進んでする。このような時、どんな親であっても満足感を得て、安定した気持ちで過ごせます。

 

しかし、いつもいつも、うまくいくことばかりではありません。子どもが、ぐずぐずしたり言ったり、勉強を嫌がったり、不注意からのミスを連発したり、準備が一向に進まなかったり、約束したお手伝いも三日坊主、わがまま放題なんてこともあります。このような時は、ついつい声を荒げ、注意をし、怒り、叱り、やがて、その気持ちが自分に向けられ、怒りすぎたり、注意しすぎたりしすぎる自分に嫌気がさすことがあります。

 

私の子育ての経験則からではありますが、内からの声に逆らって、笑顔でいすぎないほうがいいし、自らの感情にふたをして、注意することを控えすぎないほうがいいです。寛容である理想の親像を目指しすぎて、わがままを許しすぎなくてもいいです。

 

でも、ひとつだけ忘れてはいけないことがあります。それは、子どもがマイナスの表現をするときは、それは何らかのサインであるということです。怒りつつ、注意しつつ、嘆きつつ、嫌気がさしつつ、少し間をあけて、「ん?…サインがでたかも」と気がついてあげるといいみたいです。

 

野球にも、サッカーにも、ラグビーにもサインはあります。サインを守らないプレーヤーはあまりいません。なぜでしょうか?チームで戦い、チームで勝利を目指すためには、監督やコーチからのサインが欠かせないし、それを守る必要性があると認識しているからです。

 

子育ては個人競技というよりは、野球、サッカー、ラグビーに近い、かなり近い、団体競技と言っても過言ではありません。なので「子どもからのマイナスサイン」を見逃さないようにします。「子どもからのサイン」は「監督からのサイン」くらいに思うようにします。

 

ただし、野球のサインより、子どものサインはかなり複雑です。「甘えたい」のサインが「ふてくされ」の態度に出たり、「見て見て、もっと私を見て」のサインが、真逆の「私のことはほっておいて」の態度に出たりすることもあります。

 

だから、子どもからのサインは、目で見るというより、心で感じ取るといいでしょう。怒っても叱っても、嘆いても悲しんでも、泣いても笑っても、子どもの気持ちに寄り添います。すると目で見るよりもはるかにたくさんの情報量のサインが送られていることに気がつくはずですね!!

 

サインに気がついたら、できることを、できる範囲で、無理せずに行うことをお勧めします。

 

 

 

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