リングノート

 

国立小受験 ペーパー学習 「1度できた」は、「もうできた」に気をつける!

 

 

【理想のペーパー学習法】

 

単刀直入に言います。

理想のペーパー学習法。

それは、以下の「3つの獲得」で構築されます。

 

「3つの獲得」

 

(1)理にかなった教室での授業

⇒ “なるほど!!そういうことか!!”の獲得

 

(2)授業における印象に残る演出、声掛け

⇒ “へぇー!!そうなんだ!!おもしろいな!!”の獲得

 

(3)復習時に快適ゾーンに突入

⇒ “できた!”、“わかった!”、“どんどんできるぞ!”、“やっぱりできる!”、“かんたん!”、“なんだか楽しいな!”、“またやりたい!”の獲得

 

しかしながら、なかなかどうして、これら3つが完璧にそろうことはまずありません。

教室に通うことがままならない方もいるでしょうし、教室に通っていても、必ずしも先生自体にそれだけの力量があるとは限りません。

 

では、(3)の快適ゾーンの獲得は、どうでしょうか?

これに関しては、はっきりと断言します。

誰もが容易に快適ゾーンに突入できます。

 

 

【反復練習は悪?】

 

どのようなジャンルのものであっても、上達に欠かせないのが反復練習です。

バイオリン然り、サッカー然り、書道然り…

反復練習なくして、上達はあり得ません。

 

当然ながら、このことは、ペーパー学習にも当てはまります。

快適ゾーンでの学習は、反復が基本となるからです。

 

しかし、何故か「幼児期のペーパー」となると、“反復は悪”、“繰り返すなんてもってのほか”となってしまいます。

 

確かに、“理解を超えたレベルの課題をパターンでおぼえようとする反復”、“過度に量をこなすだけの反復”は“百害あって一利なし”でしょう。

 

しかし、本当に反復は悪ですか?

“断じて否”です。

使い方がふさわしければ、必要不可欠なものです。

 

 

【“1度できた”は、“もうできた”?】

 

「できた!」

「わかった!」

「どんどんできるぞ!」

「やっぱりできる!」

「かんたん!」

「なんだか楽しいな!」

「また、やりたい!」

 

このような快適ゾーン時の気持ちに、ペーパーをやるたびになれたら最高ですね。

しかし、現実はそうはいきません。

 

なぜでしょう?

それは、快適ゾーンに入る前に、次に進んでしまっているからです。

 

ほとんどの方は、「1度できる」を、「もうできた」と思ってしまい、次のジャンルに進んでしまいます。(急にレベルを上げすぎたり、他の分野、他のジャンルにいきなり進んでしまいます)

 

本来だったら、ここで立ち止まり、近いレベルの課題を何度も何度も繰り返す必要があります。

 

 

【“1度できた”は、まだ“スタートライン”】

 

「1度できた」は、「スタートラインに立った」と同義語です。

 

「1度できた」⇒「凄いね!!もう一回やってみようか!!」

この繰り返しです。

 

レベルを上げすぎず、急に他分野に移ることなく、繰り返すことで、達成感と喜びを養いましょう。

 

これこそが、快適ゾーンです。

ここでの反復が、自信をつけ、記憶を定着させ、理解を深めます。

そして、何よりも、快適ですから、またやりたいとなります。

 

 

【快適ゾーンを作り出すのにふさわしい問題集は?】

 

ここまでお読みいただき、いかに“快適ゾーン”を作ることが、大切であるかが、わかっていただけたと思います。

 

最後に、「快適ゾーンを作り出すのにふさわしい問題集」の選び方について、3つのアドバイスさせていただきます。

 

(1)スモールステップ式の問題集

 

「こんなの簡単!」と、お子さまが、楽にできるところから始めて、少しずつ、ほんの少しずつ、学習レベルを高めていける問題集を選びましょう。

 

(2)設問の言い回しに工夫が凝らされている問題集

 

「お皿とコップ、どちらがいくつ多いですか?」⇒「コップが2個多いです」

「お皿とコップ、どちらがいくつ少ないですか?」⇒「お皿が2枚少ないです」

「お皿とコップ、どちらがいくつ足りないですか?」⇒「お皿が2枚足りません」

「お皿とコップ、どちらがいくつ余りますか?」⇒「コップが2個余ります」

「お皿とコップ、数はいくつ違いますか?」⇒「2つ違います」

これら5つは、同じペーパーであっても、聞き方(設問)が違います。

ここに、幼児にとって、大きな躓きの原因が隠されています。

お母さまやお父さまが、「この言い方はどうかな?」、「この言い方だとどうだろう?」と、一つ一つ探りながら行える問題集を選びましょう。

こうすることで、親子共に、力がついたことを実感しながら次に進むことができます。

 

(3)系列的問題集と単元別問題集の良い部分を併せ持った問題集

1冊まるまる、「回転図形」なら「回転図形」のみ、「しりとり」なら「しりとり」のみ、そういった問題集を、「単元別問題集」と呼びます。

「単元別問題集」は、「快適ゾーン」を作り出すのにふさわしい問題集です。

同じ分野のものを繰り返し行うことで、知らず知らずのうちに学力が身につくからです。

しかし、「どれを選ぶべき」なのか、「何からはじめて、次に何に進めばいいのか」がわからくなってしまうことがあります。

それとは逆に「系列的問題集」があります。

これは、1ページ目から順番に行えばよいので、とてもやりやすいです。

しかし、1つの単元が3ページくらいで構成されていたりするので、「快適ゾーン」に辿りつく前に、次の分野の課題にうつってしまいます。

そのように考えると、系列的問題集でありながら、1つの単元が3ページより多い15ページくらいで構成されている問題集が理想的であることがわかります。

 

 

【全てを兼ね備えた問題集はない⇒だったら作ってしまう!】

 

全てを兼ね備えた問題集は、なかなかあるものではありません。

だったら、作りましょう!

 

私が責任をもって作ります。

 

3月1日にその詳細を発表します。

期待を裏切ることのない素晴らしい問題集を作ることをここに約束いたします。

皆さまのお役に必ずや立てるよう、頑張ります。

 

少しお時間をください!!

 

 

 

神山眞

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です