筑波大学附属小学校受験をお考えの皆さま 併願は「する?」or「しない?」
【筑波大学附属小学校と併願するには】
筑波大学附属小学校に入学するためには、2回の抽選をクリアしなければなりません。
1回目の抽選は、「試験」を受けるための抽選です。(「試験前抽選」と呼んだりします)
2回目の抽選は、「試験」に合格した後の、「入学の権利を得るための抽選」です。
このように、都内6校の国立小学校受験には、常に「クジ運」がついて回ります。
筑波大学附属小学校も例外ではありません。
だからこそ、筑波大学附属小学校が第一志望校であっても、併願校を受験する人たちは後を絶ちません。
今回は、国立6校を対象とした併願の情報を提供させていただきます。
【筑波小と他の国立5校との併願】
筑波大学附属小学校と併願できる国立小学校は、居住地域によって変わってきます。
また、学校によって抽選のスタイルも違ってきます。
世田谷小と小金井小には、「試験前抽選」がありません。
「入学の権利を得るための抽選」はあります。
竹早小、大泉小、お茶の水小は、「試験前抽選」と「入学の権利を得るための抽選」の二つの抽選があります。
居住地域と抽選のスタイルを加味しますと、いくつかの併願パターンが見えてきます。
それでは、1校ずつ順番に見ていきましょう。
【東京学芸大学附属世田谷小学校との併願】
世田谷小の通学区域は、世田谷区、目黒区、大田区の中で一覧表に定められた地域となります。(必ず確認する必要があります。)
併願の際は、11下旬に世田谷小を受験し、12月中旬に筑波小を受験するという流れになります。
世田谷小には、試験前抽選がありません。
よって、この受験可能地域にお住まいの大多数が、この組み合わせで併願します。
【東京学芸大学附属大泉小学校との併願】
大泉小学校では、通学の範囲が、「公共の交通機関を使って40分以内」と定められています。
自宅の玄関を出てから、学校の門をくぐるまでの通学時間のことです。
大泉小学校がある練馬区やその近辺の23区内にお住まいの方にとっては、併願可能な地域となります。
西東京市にお住まいの方にも併願の可能性があります。(筑波小は、23区内と、西東京市と埼玉県の和光市が通学範囲となるからです)
ただし、「40分以内」の規定は、かなり厳格に行われています。
願書提出時に、通学経路を事細かに記載します。
なので、一度は、実際に「40分以内」で通うことができるかどうか確認してみることをお勧めします。
また、大泉小は、「40分以内」の規定から外れてしまっている場合でも、転居を条件とする誓約書を提出すれば、「受験」が可能となることもお知らせしておきます。
併願の際は、11下旬に大泉小を受験し、12月中旬に筑波小を受験するという流れになります。
【東京学芸大学附属竹早小学校との併願】
竹早小の、通学範囲は23区内です。
なので、併願の仕方としては、最もポピュラーとなります。
ただし、後述のお茶の水小、及び竹早小は「試験前抽選」の倍率が非常にに高い学校で有名です。
「志願書」は出したものの、「試験は受けられなかった…」という事実があることも覚悟しておかなければなりません。
併願の際は、11下旬に竹早小を受験し、12月中旬に筑波小を受験するという流れになります。
【東京学芸大学附属小金井小学校との併願】
小金井小の通学範囲は、募集要項にて、「平成○○年度の通学地域」といった具合に発表されます。(確認が必要となります)
大筋は変わらないのですが、年度によっては、今まで記載のなかった一部地域が加わっていたりすることがあります。
筑波小との併願可能地域は、「杉並区、中野区、西東京市の全域」と「世田谷区、練馬区、新宿区の募集要項記載地域」となります。
世田谷小同様に小金井小も、試験前抽選がありません。
併願の際は、11下旬に小金井小を受験し、12月中旬に筑波小を受験するという流れになります。
【お茶の水女子大学附属小学校との併願】
お茶の水小の、通学範囲は23区内です。
併願の仕方としては、最もポピュラーとなります。
ただし、前述の竹早小同様、もしくはそれ以上に、お茶の水小は「試験前抽選」の倍率が非常に高い学校で有名です。
出願したものの、「試験は受けられなかった…」という事実があることも覚悟しておかなければなりません。
併願の際は、12月初旬にお茶の水小を受験し、12月中旬に筑波小を受験するという流れになります。
以上、筑波小と他の国立小の併願パターンを見てみました。
「クジ運」に左右されてしまうのが国立小受験の特徴であることは残念ながら否めません。
「試験前抽選」が全く通らず、一つも試験が受けられなかった方もいます。
反対に、「世田谷小⇒竹早小⇒お茶の水小⇒筑波」といった具合に、4校を受験する方もいます。
「あれ?世田谷小と竹早小は学芸大系列の学校だから、併願は不可能では?」と思われた方もいるでしょう。
そうなのです。
学芸大系列の小学校は、同日開催です。
なので、併願する際には、願書提出の際にちょっとしたテクニックが必要になります。
なかなか、文章だけでは伝えきれなかった箇所もあったように思われます。
よろしければ、3月6日の「国立小学校合格勉強会」にいらしてください。
詳細はこちらをクリックしてください。
質疑応答の時間も設ける予定です。
どんなことでも、何でも聞いてください。
神山眞