「行動観察」って、どんなことをやるのですか?

 

 

ご質問、いただきました。

ブログの読者の方からです。

 

嬉しい!!

早速、お答えします。

 

 

Q:先生、今更なのですが…「行動観察」って、具体的にどんなことをやるのですか?

 

A:ズバリ!!答えはこうです!!

 

 

【行動観察とは?】

 

子ども同士の「コミュニケーション能力」や、目的に対しての「取り組む意欲、態度」を見るための課題

それが、「行動観察」

なので、他の課題が、「個人」で行うことが多いのに対し、「行動観察」は、チームに分かれて行われることが多いです。

そして、国立小学校受験における「行動観察課題」は、大きく分けると「4つに大別」されます。

■1:自由遊び系

その名の通り、「自由」に遊びます。

部屋の中ある、平均台、ボーリング、ブロック、黒ひげ危機一髪、魚釣りゲームなどを使い、気の合うお友だちを見つけて、一緒に遊びます。

よって、「声をかける」ことと、「同意する」ことの「ふたつの力」が必要になります。

また、「楽しく遊べるかどうか」、「子どもらしく伸び伸びと遊べるかどうか」、これらも大切なポイントになりますね。

■2:コミュニケーション系

チームの皆と相談しながら行う課題です。

「ひとりだけで作業を進めてしまう」や、「一人だけ作業に加わらない」

これらは、要注意!!

そのようなことがないように「コミュニケーション」をとりながら作業を進めていきます。

(課題例)

□紙コップを使ってお城を作る(筑波で毎年出題中)

□模造紙に指定された絵を描く(集団製作何て呼ばれることも)

□積み木をできるだけ高く積み重ねる(私立国立問わずの頻出課題!!)

■3:勝ち負けのあるゲーム系

ゲームを行うことで、「勝ち負け」をはっきりさせる課題です。

「勝った後」や「負けた後」の態度が見られます。

「気分の切り替え」なども、重要な要素です。

「敗者の立場」になったときの「勝者」に対する態度

「勝者の立場」になったときの「敗者」に対する態度

そこでとった「態度」、「言動」から、普段の「パーソナリティー」が、くっきりと見て取れる、そんな課題です。

(課題例)

□玉入れ

□じゃんけん列車

□じゃんけんげーむ

■4:模倣系

試験官の「ポーズ」や「踊り」を真似たり、「劇のワンシーン」を演じたりします。

知らない人の前で、知らない場所で、「恥ずかしがらずにできるかどうか」が、成功のカギです。

いや、「恥ずかしくても一生懸命に、勇気を出して取り組めるかどうか」の方が、より一層大切かもしれません。

得手不得手、得意不得意、それらが、くっきりと分かれる課題です。

(課題例)

□動物模倣(犬や猫の動作やしぐさ、鳴き声を真似ます)

□劇(劇のワンシーンをみんなで役割分担して行います)

□曲に合わせて踊る(大泉小では、“ピコ太郎の曲”で踊ったことあり!!)

□真似っこげーむ(リーダーはポーズを自ら考え、そのポーズを他の子が真似します)

大まかに分けると、以上4つを、「行動観察課題」と言っています。

近年の国立小学校受験では、「ペーパー課題」のない学校はありますが、「行動観察課題」のない学校はないと言われるほど、「行動観察課題」が「合格」に対して重要視されています。

また、行動観察は、読んで字の如く、行動を観察されるわけです。

よって、俗に、「行動観察課題」と呼ばれているものだけを頑張っても、「行動観察課題」の時だけ頑張っても、合格に至らない場合もあることをおぼえておきましょう。

「入室時の挨拶」だって、「呼ばれたときのお返事」だって、椅子に座った時、床に体操座りしたとき、待ってなさいの指示の時の「待機時」、運動課題で「自分の番ではない時」、これらすべてが行動を観察されています。

もしかすると、試験中は、「入室から退室までが行動観察」であると言い換えてもいいくらいですね。

以上、「行動観察って、具体的にどんなことやるのですか?」にお答えしました!!

皆さまからの、ご質問、楽しみにしています!!

時間と体力のある限り、答え続ける所存です!!

感謝の意を込めまして  神山眞

 

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