今年も必ず出題される「お話の内容理解」
【国立で出題されてきた10のカテゴリー】
国立小での「お話の内容理解」における、
過去に出題された質問事項を、
大まかに分けると、
以下の10の分野に分けられます。
登場人物
登場人物の行為
数
順序
季節
色
表情
天気
マナー、常識
もの、場所、場面
そして、東京都の国立6校の特徴 を順不同に下記に列記します。
【各校の特徴】
○小金井、大泉の「お話の内容理解」は、
文章が短い。
○筑波の「お話の内容理解」は、
A、B、Cといったグループに関係なく、
全て長い。
○世田谷の「お話の内容理解」は、
何回かに話が切断されることがある。
その度毎に質問が繰り返される。
○小金井、大泉の「お話の内容理解」での
質問数(問題数)は、とても少ない。
○筑波の「お話の内容理解」での
質問数(問題数)は、とても多い。
○筑波では,
「数の課題」の出題がないと言われるが、
「お話の内容理解」の中では、
数について問われることがある。
○世田谷の「お話の内容理解」では、
動物が話すセリフを通して、
「マナー」を問われることが多い。
○筑波では、
登場人物の「感情」が、
どのような「表情」にあたるのかを問われる。
○筑波では、
お話の中に出てきた「色」を、
実際に答案用紙の中で塗らせることがある。
○筑波では、
お話の中に出てきた内容に即した
常識が問われることが多い。
これらが全てではないものの、
概略は、お分かりいただけたかと思います。
【普段の学習に
どのように落とし込むべきか?】
特徴を掴んだら、
普段の「お話の内容理解」の学習に
活かす必要があります。
例えば、
筑波志望の方でしたら
今使っている問題集の設問に、
「色」や「数」、「表情」、「季節」が
なかったとしても、
文章の中にそれらが出ていたら、
敢えてお子様に質問する必要があります。
(文章の中にその内容がないときは、
無理やり創作します)
週ごとに分けて、
問題集に本来ある設問の他に、
今週は、
⑥の「色」の質問を行う。
(質問の数は一つでいい)
↓
次の週は、
③の「数」の質問を行う。
(やはりここも一つ)
といった具合に
週ごとに行っていくことが大切です。
2週続けたら、
3週目は
ノーマルなやり方に戻すことも大切です。
【どこに、どのように
意識を集中させるべきか?】
お話を聞いているときに
お子さまに「何を意識させるか」は、
とても大切です。
意識させたいポイントがあったら、
そのことについて、
質問をするのです。
しかし、
それと同時に、
ものごとには、「ほどほどに」とか、
「ちょうど良い」という感覚も
大切です。
バランスですね。
なので、
数を聞くときも 、
色を聞くときも 、
「なんとなく」聞く、必要があります。
ここすごく重要です。
なんとなくなのです。
【なにげなく、なんとなく、聞く】
一番に意識してもらいたいポイント
週を通して、意識させたいポイント
印象に残したいポイント
それらは、絶対に 力を入れた聞き方をしてはいけません。
こここそが、“なんとなく”です。
いつも通りに「お話の内容理解」を行い、
そして終える瞬間
まさに、その瞬間に、
さりげなく、そして、なんとなく聞きます。
「そう言えば、
タロウくんの帽子の色って何色だったっけ?」
「そう言えば、
幼稚園のバスの色って何色だったっけ?」
このような具合に、
「色」なら「色」を、
さりげなく「そう言えば」の聞き方で、
一週間聞き続けるのです。
【3週間で1クール】
3週間をひとまとめにして、
行うことをお勧めします。
1クール
1週目「色」
→2週目「数」
→3週目「ノーマルなやり方」
2クルー
1週目「登場人物」
→2週目「天気」
3週目「ノーマルなやり方」
と言った具合にです。
【原点に戻ることをお忘れなく】
でも、
時々原点に戻ることも
忘れないでください。
お話って楽しいなぁ!
ここが原点です。
お話の内容を行うたびに、
お子さまは 、
たくさんの質問を浴びせられます。
「どこで?」
「なにを?」
「いくつ?」
「きせつは?」
といった具合にです。
「聞き逃してはいけないもの」
「聞いたことを覚えること」が、
「お話を聞くこと」だと、
いつしか思ってしまいます。
しかし、そうなってしまうと、
逆効果になってしまうことがあります。
「おぼえなきゃ」
「忘れないように」
それらが、頭の中の大半を占めてしまうと、
「ストーリーを無視」したお話の聞き方に、
徐々になっていってしまいます。
「なんだか思い当たるなぁ」
そう思ったら、原点に立ち返りましょう。
お話を、思い切り、感情をこめて、
読みましょう。
表情もしぐさもつけてみてはいかがでしょうか?
そして、今日くらいは、
質問を抜きにしてもいいかもしれません。
お話って楽しいなぁ!!
いつでも
おこさまが
原点に戻れるようにしてあげてください。