筑波大学附属小学校の魅力 こんな先生に教わりたい! 著書からわかる高い指導力
【うちの子、姿勢が悪いんですけど…。どうしたら直りますか?】
「ペーパー時の姿勢」が、素晴らしい子は、お話をしっかりと聞くことができます。
なので、ぐんぐん学力が伸びていきます。
「ペーパー時の姿勢」が、崩れてしまう子は、お話を聞けていないことが多いです。
なので、時間をかけても、量をこなしても、なかなか学力が身につきません。
実際、「ペーパー時の姿勢」を、整えるだけで、学力がグーンと伸びていく様を、私は何度も何度も見てきています。
その子たちは、低迷期を抜け、厚く固い殻を破り、突き抜けるが如く、一直線に学力をピークへと持っていきます。
しかし、どうしたら姿勢を整えることができるようになるのでしょうか?
「うちの子、姿勢が悪いんですけど…。どうしたらいいですか?」
たくさんの保護者の方々が、姿勢に関する悩みをお持ちになっています。
【「姿勢」が悪いのは、「躾」が悪いからですか?】
どうしたら、姿勢がよくなるのだろう?
その答えを探していた矢先に、1冊の本と出合いました。
すると、そこには、実に有益な「ヒントの数々」が書いてありました。
「気になるこの体育」という本です。
1章ごとに、数名の先生方によって書かれています。
その中に、「すぐに姿勢が崩れたり、座り込んでしまう子」という項目を見つけました。
筑波大学附属小学校の清水先生が書いています。
姿勢が悪いと、何だかダラダラしているように思われ、「シャンとしなさい」とか「ビシッとしなさい」という声をかけられるが、そういったことだけではなく、「原因の一つに体幹を上手に締められないことも考えるべきだ」という内容の文章でした。
「なるほど!!合点がいく!!私が見てきた生徒さんたちにも当てはまっているぞ!!」
私は、飛び上がらんばかりに、強く同意しました。
【ペーパー時の姿勢を整えるために、外に出て運動を行う】
姿勢を整えるためには、「ちゃんとしなさい」、「きちんと背筋を伸ばしなさい」の精神論も、絶対に必要です。
しかし、「ペーパー時の姿勢が悪いのは、体感が安定していないから」という考え方を、新たに持つことも忘れないことが大切です。
なぜならば、体感の安定なくして、背筋を伸ばすことは難しいはずだからです。
本の中で、筑波大学附属小学校の清水先生は、体感を安定するために、「日常生活の中で全身をギュッと縮めたり、思い切り力を入れたりする経験を増やそう」と言っています。
そのためには、外に出て、運動をしましょう。
ペーパー時の姿勢を整えるために、外に出て運動を行うのです。
【どんな運動が、姿勢を整えるのに適していますか?】
体幹を安定させるのにふさわしい外遊び。
清水先生は、二つのプラン(作戦)を、本の中で提示しています。
プラン1:“高いところは緊張する!作戦” 「固定遊具でたくさん遊ぶ」
「ジャングルジム」、「登り棒」、「うんてい」などです。
プラン2:“体に力が入る遊びがいっぱい!作戦” 「全身に力を入れる運動をたくさんする」
「鉄棒を使ったダンゴムシ」、「ターザンロープ」、「上り棒」、「壁登り逆立ち」などです。
「鉄棒を使ったダンゴムシ」は、筑波大学附属小学校の受験時に課題として取り上げられたことがあります。
なるほど、体感の力を見ていたのかもしれません。
さあ!!
天気の良い日は、外に出ましょう!!
公園で思い切り遊びましょう!!
お子さまの、ペーパー時の姿勢が、グーンとよくなることでしょう!!
神山眞